![]() 光学活性なα−アミノアセタール類の製造方法
专利摘要:
本発明は、ジアステレオ異性体塩の生成を経て、ラセミ混合物の分割またはエナンチオマーの混合物の分割により、光学活性なα−アミノアセタール類を調製するための方法に関し、またジアステレオ異性体塩の形の新規中間体にも関する。 公开号:JP2011514341A 申请号:JP2010548045 申请日:2009-01-21 公开日:2011-05-06 发明作者:アルバラト・ミュリエル;ヴァレジョ・ジャン−クロード;ウィルヘルム・ディディエ;プリマゾト・ジェラルディン 申请人:クラリアント・スペシャルティ・ファイン・ケミカルズ(フランス); IPC主号:C07C213-10
专利说明:
[0001] 本発明は、光学活性なα−アミノアセタール類を製造する方法に関し、また本目的に有用なジアステレオ異性体塩の形態にある新規中間体にも関する。] [0002] より詳細には、本発明は、ラセミ混合物またはエナンチオマーの混合物を、ジアステレオ異性体塩の生成により分割する方法に関し、それによって高い光学純度を有する2つのエナンチオマーの利用を可能にする。] [0003] 光学活性なα−アミノアセタール類は、光学活性なα−アミノアルデヒド類の直接前駆体として特に有益な化合物である。] 背景技術 [0004] N−保護α−アミノアルデヒド類は、たとえば、非特許文献1または非特許文献2に記述されている生物学的に活性な生成物の全合成において、キラル反応物としてよく使用されるが、容易に商業的に入手できない。] [0005] α−アミノアセタールの製造に関して最もよく記述されている合成経路は、N−保護α−アミノ酸を反応物として使用し、ワインレブ(Weinreb)アミドの中間体生成によるか、またはアルデヒドへの部分的還元によるか、またはα−アミノアルコール類への全還元およびN−保護α−アミノアルデヒド類への部分的再酸化によるかのいずれかによって、N−保護α−アミノアルデヒド類を入手し、次いでα−アミノアセタールを入手する。光学活性なα−アミノアセタール類を製造するためのこれらの方法には様々な難点があり、中でも産業利用を制限する反応条件、または高価な反応物の使用を挙げることができる。これらの合成の主たる制限は、出発反応物、すなわち天然のα−アミノ酸を、入手しにくいことである。] [0006] 他の方法、たとえば、特許文献1に記載されている通り、ピルブアルデヒドジメチルアセタール以外は入手困難なα−ケトアセタール類から誘導される、光学活性なイミン類の不斉還元等が、使用されてきた。] [0007] 最後に、これらの光学活性なα−アミノアセタール類をジアルコキシエタナール類から入手するために、キラルインダクター(chiral inductor)を使用する方法、たとえば、非特許文献3に記載されているキラル補助剤SAMP、(S)−1−アミノ−2−(メトキシメチル)ピロリジン、およびRAMP、(R)−1−アミノ−2−(メトキシメチル)ピロリジンを使用する方法論、または、たとえば、特許文献2に記載されている、アミノトリアゾール類、(S,S)−4−アミノ−3,5−ビス(1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−トリアゾールを使用する方法論が、開発されている。それでもなお、これらの様々な合成は、高価なまたは調製が困難な反応物か、あるいは工業的観点から制限的な合成ステップ、精製ステップまたは光学濃縮ステップのいずれかを使用する。] [0008] 欧州特許第374647号明細書 欧州特許第1527041号明細書 国際公開第9822496号パンフレット 仏国特許第2843112号明細書 欧州特許第367242号明細書] 先行技術 [0009] J.Jurczak et al.,Chem.Rev.,(1989),89(1),149−164 M.T.Reetz,Angew Chem.,Int.Ed.Engl.,(1991),30(12),1531−1546 D.Enders et al.,Angew.Chem.,Int.Ed.Engl.,(1993),32(3),418−21 Heterocyclic Compounds,(1962),3425 J.Chem.Soc.,1957,2146−2158 J.Med.Chem.,1987,30(1),150−156 J.Org.Chem.,1981,46(8),1575−1585 Bioorg. & Med.Chem.Lett.,2002,12(4),701−704 J.Heterocycl.Chem.,1978,15(4),665−670] 発明が解決しようとする課題 [0010] したがって、解決すべき技術的課題は、市販されている安価な材料から出発しながら上述の課題の解決を可能にする、光学活性なα−アミノアセタール類を製造する方法の提供にある。] 課題を解決するための手段 [0011] したがって本発明は、式(R)−(I)または(S)−(I): [式中: − R1およびR2は、同一であっても異なってもよく、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基を表すか、あるいはR1およびR2は、非置換であるかまたは4位および/または5位で1つまたは2つ以上の直鎖または分岐したC1〜C6アルキル置換基で置換されている1,3−ジオキソラン−2−イル基か、あるいは非置換であるかまたは4位および/または5位および/または6位で1つまたは2つ以上の直鎖または分岐したC1〜C6アルキル置換基で置換されている1,3−ジオキサン−2−イル基を形成するために結合されており; − R3は、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基;C2〜C12アルケニル基;C2〜C12アルキニル基;C3〜C10シクロアルキル基;C3〜C10シクロアルケニル基;シクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるシクロアルキルアルキル基;3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルキル基;ヘテロシクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるヘテロシクロアルキルアルキル基;単環、二環または三環の、C6〜C14アリール基;5〜14個の原子を含むヘテロアリール基;アリール基、ヘテロアリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基またはヘテロアリールアルキル基;C(=O)R4基(R4は、上で定義された通りの直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表すか、またはOR5基(ここでR5は、H、上で定義された通りの直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、C3〜C10シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す)を表すか、またはR4が、NHR6基(ここでR6は、H、上で定義された通りの直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、C3〜C10シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す)を表わす)を表し、上記全てのアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキルアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基およびヘテロアリールアルキル基は非置換であるかまたは置換されており; −アスタリスク*は、そのC原子が不斉炭素であることを示す] で表される光学活性なα−アミノアセタール類を製造する方法に関し、 本方法は、ラセミ体の形態にあるかまたはエナンチオマーの混合物の形態にある、式(I): [式中、R1、R2、R3およびアスタリスク*は、上で定義された通りである] の化合物を、分割剤で分割することを含み、 前記方法は、下記のステップ: a)式(I)の化合物を、溶剤中で、一般式(II)〜(VI): [式中: − R7は、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基;C3〜C10シクロアルキル基;シクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるシクロアルキルアルキル基;単環、二環または三環のC6〜C14アリール基;アルキル基およびアリール基が上で定義された通りであるアリールアルキル基;5〜14個の原子を含むヘテロアリール基;またはアルキル基およびヘテロアリール基が上で定義された通りであるヘテロアリールアルキル基を表し、全てのアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基およびヘテロアリールアルキル基は非置換であるかまたは置換されており; − Pは、9−フルオレニルメトキシカルボニル保護基;−COR8基(ここでR8は、水素、直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基、単環、二環もしくは三環のC6〜C14アリール基を表すか、またはOR9基(ここでR9は直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基か、またはアリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基を表す)を表す);または−S(O2)R10基(ここでR10は直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基、単環、二環もしくは三環のC6〜C14アリール基、またはアリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基を表す)を表し、全ての9−フルオレニルメトキシカルボニル基、アルキル基、アリール基およびアリールアルキル基は、非置換であるかまたは置換されており; − Xは、炭素原子または硫黄原子を表し; − R、R’、R’’およびR’’’は、互いに独立に、1つまたは2つ以上の水素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシル基またはオキソ(=O)基を表し; − アスタリスク*は、そのC原子が不斉炭素であることを示す] で表される光学活性なα−アミノ酸と反応させて、 式(VII)〜(XI): [式中、R1、R2、R3、R7、P、X、R、R’、R’’、R’’’およびアスタリスク*は、上で定義された通りである] で表されるジアステレオ異性体塩を生成するステップと、 b)媒体中で生成した式(VII)〜(XI)のジアステレオ異性体塩を分離するステップと、 c)式(R)−(I)または(S)−(I)の光学活性なα−アミノアセタールを遊離させるステップと を含むことを特徴とする。] [0012] 「光学活性な」という表現は、式(R)−(I)または(S)−(I)の化合物が、他方のエナンチオマーと比較して、1%〜100%の範囲内、好ましくは50%〜100%の範囲内、より好ましくは70%〜100%の範囲内で、エナンチオマー過剰率を有することを意味するものとする。] [0013] 用語「エナンチオマー過剰率」は、望ましくないエナンチオマーと比較した、所望のエナンチオマーの過剰な比率を意味するものとする。] [0014] この比率は次式: %ee.(R)=([R]−[S]/[R]+[S])×100 %ee.(S)=([S]−[R]/[R]+[S])×100 [ここで: − %ee.(R)は、R異性体のエナンチオマー過剰率を表し − %ee.(S)は、S異性体のエナンチオマー過剰率を表し − [R]は、R異性体の濃度を表し、また − [S]は、S異性体の濃度を表す] の1つに従って算出される。] [0015] 用語「遊離(releasing)」は、光学活性なα−アミノアセタールが、もはや式(VII)〜(XI)のジアステレオ異性体塩の形態ではないことを意味するものとする。] [0016] 本発明の好ましい一態様によれば、ラセミ体の形態にあるかまたはエナンチオマーの混合物の形態にある式(I)の化合物が使用され、ここで、 − R1およびR2は、同一であっても異なってもよく、直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基、特にメチルまたはエチルを表し; − R3は、置換または非置換の、直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基;置換または非置換の、単環、二環または三環のC6〜C14アリール基、好ましくはフェニル;アリール基およびアルキル基が上で定義された通りである置換または非置換のアリールアルキル基、好ましくはベンジル、またはフェニルエチル;置換または非置換のC3〜C10シクロアルキル基、好ましくはシクロヘキシル;およびシクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りである置換または非置換のシクロアルキルアルキル基から選択される基を表す。] [0017] R3基、R4基、R5基およびR6基の任意選択の置換基は、以下の基から独立に選択されてもよい:ハロゲン、OH(たとえばテトラヒドロピランでエーテルの形で、またはアセチル基でエステルの形で、場合により保護されていてもよい)、NH2、CO2H、SO3H、CF3、アルコキシカルボニル(またはアルキル−O−CO−)、アミド、アルキル−N−CO−、アルキレンジオキシ(または−O−アルキレン−O−)、アルキルスルホニル(またはアルキル−SO2−)、アルキルスルホニルカルバモイル(またはアルキル−SO2−NH−C(=O)−)、−O−シクロアルキル、アシルオキシ、アシルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、環状または非環状のケタールの形で保護されたオキソ、環状または非環状のアセタール、アリールオキシ、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびアルコキシの形で保護されたホルミル。] [0018] 本発明による方法のもう1つの好ましい態様によれば、ラセミ体の形態にあるかまたはエナンチオマーの混合物の形態にある、式(I)の化合物を、一般式(II)または(III): [式中、 − R7は、非置換であるかまたは1つまたは2つ以上のヒドロキシル基、−NHP’基、−C(O)NH2基、−NH−C(=NH)−NHP’基、−SH基、−S−CH3基、−CO2H基またはフェニル基で置換されている直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基(ここで、P’は水素またはアセチル基、プロピオニル基、ホルミル基、トシル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または9−フルオレニルメトキシカルボニル基を表す);シクロヘキシル基;フェニル基;非置換であるかまたはハロゲン原子、ヒドロキシル基、NO2基、フェニル基またはC1〜C3アルコキシ基で1回または2回以上置換されているベンジル基またはナフチル基;ピリジル基;イミダゾリルメチル基;ピリジルメチル基;またはチアゾリルメチル基またはインドリルメチル基を表し、 − Pは、アセチル基、プロピオニル基、ホルミル基、トシル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または9−フルオレニルメトキシカルボニル基を表し; − Xは、炭素原子を表し; − Rは、水素原子を表す] で表される光学活性なα−アミノ酸と反応させる。] [0019] 式(I)、(S)−(I)、(R)−(I)および(II)〜(XI)の生成物において、また置換基についても、表示の基は以下の意味を有する: −ハロゲン基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を意味し; − 直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基は、たとえば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、sec−ヘキシル基、tert−ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基またはドデシル基を意味し、直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基が好ましく; − 直鎖または分岐したC2〜C12アルケニル基は、たとえば、エテニル基またはビニル基、プロペニル基またはアリル基、1−プロペニル基、n−ブテニル基、i−ブテニル基、3−メチルブタ−2−エニル基、n−ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基またはデセニル基を意味し、直鎖または分岐したC2〜C4アルケニル基が好ましく; − 直鎖または分岐したC2〜C12アルキニル基は、たとえば、エチニル基、プロピニル基またはプロパルギル基、ブチニル基、n−ブチニル基、i−ブチニル基、3−メチルブタ−2−イニル基、ペンチニル基またはヘキシニル基を意味し、直鎖または分岐したC2〜C4アルキニル基が好ましく; − 直鎖または分岐したC1〜C12アルコキシ基は、たとえば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、直鎖、二級または三級のブトキシ基、ペントキシ基、ヘキソキシ基またはヘプトキシ基を意味し、直鎖または分岐したC1〜C6アルコキシ基が好ましく; −シクロアルキル基は、単環または二環のC3〜C10炭素環式基、たとえばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基等を意味し; −シクロアルケニル基は、少なくとも1つの二重結合を含む単環または二環のC3〜C10炭素環式基、たとえばシクロブテニル基、シクロペンテニル基またはシクロヘキセニル基等を意味し; −シクロアルキルアルキル基は、シクロアルキル残基およびアルキル残基が上述の意味を持つ基、たとえばシクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチル基、シクロプロピルエチル基またはシクロヘキシルエチル基等を意味し; −アリール基は、単環、二環または三環のC6〜C14炭素環式芳香族基、たとえばフェニル基、ナフチル基、インデニル基またはアントラセニル基等、およびより詳細にはフェニル基を意味し; −アリールアルキル基は、アリール残基およびアルキル残基が上述の意味を持つ基、たとえばベンジル基、フェニルエチル基、2−フェニルエチル基またはナフチルメチル基等を意味し; −ヘテロシクロアルキル基は、酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される同一であっても異なってもよい1つまたは2つ以上のヘテロ原子で中断された、3〜10個の原子を含む単環または二環の炭素環式基、たとえばジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジチオラニル基、チオキソラニル基、オキシラニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、モルホリニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基またはチアゾリジニル基等を意味し; −ヘテロシクロアルキルアルキル基は、ヘテロシクロアルキル残基およびアルキル残基が上述の意味を持つ基を意味し; −ヘテロアリール基は、酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される同一であっても異なってもよい1つまたは2つ以上のヘテロ原子で中断された、5〜14個の原子を含む単環、二環または三環の、芳香族または部分的に不飽和の炭素環式基、たとえば、フリル(たとえば、2−フリル)基、チエニル(たとえば、2−チエニル、3−チエニル)基、ピロリル基、ジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、3−または4−イソキサゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソキサゾリル基、ピリジル(たとえば、2−または3−または4−ピリジル)基、ピリミジニル基、ピリジジニル基、ピラジニル基、テトラゾリル基、ベンゾチエニル(たとえば、3−ベンゾチエニル)基、ベンゾフラニル基、インドリル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、クロマニル基またはナフチリジニル基等を意味し; −ヘテロアリールアルキル基は、ヘテロアリール残基およびアルキル残基が上述の意味を持つ基を意味し; −アルキル−O−CO−基は、アルキル基が上述の意味を持つ直鎖または分岐したC2〜C12基を意味し; −アルキレン基は、二価の、直鎖または分岐したC1〜C6炭化水素系基、たとえば、メチレン、エチレン、プロピレンまたはイソプロピレン等を意味し; − −O−アルキレン−O−基は、アルキレン基が上述の意味を持つ、直鎖または分岐したC1〜C6基を意味し; − アルキル−SO2−基は、アルキル基が上述の意味を持つ、直鎖または分岐したC1〜C12基を意味し; −アルキルスルホニルカルバモイル基は、アルキル基が上述の意味を持つ、直鎖または分岐したC2〜C12基を意味し; − −O−シクロアルキル基は、シクロアルキル基が上述の意味を持つ基を意味し; −アシルオキシ基は、rがアルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表すr−CO−O−基を意味し、これらの基は上述の値を有する、たとえばアセトキシまたはプロピオニルオキシ等を意味し; −アシルアミノ基は、rが上述の意味を持つr−CO−N−基、たとえばアセトアミド等を意味し; − アルキル−N−CO−基は、アルキル基が上述の意味を持つ基を意味し; −アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、およびアリールアルキルアミノ基は、アルキルおよびアリール基が上述の意味を持つ基を意味し; −アリールオキシ基は、アリール基が上述の意味を持つアリール−O−基、たとえば、フェノキシまたはナフチルオキシ等、を意味する。] [0020] 光学活性なα−アミノ酸として、たとえば、N−アセチル−(L)−フェニルアラニン、N−アセチル−(D)−フェニルアラニン、N−アセチル−(L)−ロイシン、N−アセチル−(D)−ロイシン、N−アセチル−(L)−バリン、N−アセチル−(D)−バリン、N−アセチル−(L)−チロシン、N−アセチル−(D)−チロシン、N−アセチル−(L)−メチオニン、N−アセチル−(D)−メチオニン、N−アセチル−(L)−アスパラギン、N−アセチル−(D)−アスパラギン、N−トシル−(L)−フェニルアラニン、N−トシル−(D)−フェニルアラニン、N−エトキシカルボニル−(L)−フェニルグリシンおよびN−エトキシカルボニル−(D)−フェニルグリシンから選択される、α−アミノ酸が使用される。] [0021] N−アセチル−(L)−フェニルアラニンまたはN−アセチル−(D)−フェニルアラニンは、本発明の目的に好ましい光学活性なα−アミノ酸である。] [0022] 本発明の方法で分割に使用されるラセミα−アミノアセタール類は、文献に記述されている方法の変法により、例として、非特許文献4、非特許文献5、非特許文献6および非特許文献7に記述されているように、たとえばα−ハロゲン化アセタールから出発し、続いてアミノ化することにより、製造することができる。それらは、非特許文献8および特許文献3に記述されているように、α−アミノ酸から出発し、次いでワインレブアミドの生成、還元およびアセタール化により得ることもできる。] [0023] 特許文献4は、ラセミα−アミノアセタール類またはエナンチオマーの混合物を得るために、アミノトリアゾール誘導体に有機金属化合物を加えることを記述している。] [0024] 非特許文献9および特許文献5に記述されているα−ケトアセタール類のオキシム誘導体の還元でも、ラセミα−アミノアセタール類を得ることが可能である。] [0025] 本発明による方法のステップa)で、好ましい実施条件は以下の通りである: −光学活性なα−アミノ酸は、式(I)の化合物に対して、0.1〜1モル当量、好ましくは0.5モル当量のモル比で存在する; −溶剤は、イソプロパノール、エタノール、水、アセトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル、トルエンおよびメチルtert−ブチルエーテル、およびそれらの混合物を含む群より選択される; − 式(I)の化合物の濃度は、1〜40重量%、好ましくは3〜9重量%である; −反応温度は、特に、加熱および冷却中、温度保持または温度勾配を実施しながら、0℃〜120℃の間、好ましくは、5℃から反応媒体の沸点までの間である; −反応持続時間は、30分〜48時間の間である。] [0026] ステップa)の終わりに、式(VII)〜(XI)のジアステレオ異性体塩の選択的結晶化によって分割が行われる。] [0027] これは、好都合なことに、ステップa)の反応中に、2つのジアステレオ異性体塩の一方が、優先的に沈殿するためである。最も溶けにくいジアステレオ異性体塩の、反応媒体からの分離は、好ましくはステップb)の間に、濾過により実施される。] [0028] ステップc)の間に、分離したジアステレオ異性体塩を、たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム等のアルカリ性水溶液、あるいはたとえば塩酸等の酸性水溶液で処理することにより、光学活性なα−アミノアセタールが得られる。好ましくは、希水酸化ナトリウム水溶液による処理を使用した後、所望の光学活性なα−アミノアセタールを遊離させるために、場合により好適な有機溶剤で抽出してもよい。アルカリ性溶液の中和により、光学活性なα−アミノ酸のリサイクルが可能になる。] [0029] 本発明による方法を実施するのに好ましい条件で、上で定義された式(R)−(I)または(S)−(I)の光学活性なα−アミノアセタールを遊離させる前に、特に光学純度を改善する(ee≧95%)ために、ステップb)の後に得られる式(VII)〜(XI)のジアステレオ異性体塩を、少なくとも1つの再結晶化ステップまたは再スラリー化ステップに供することが可能である。] [0030] その次の態様の1つによれば、本発明は、したがって、上で定義された式(R)−(I)または(S)−(I)の光学活性なα−アミノアセタール類を製造するための方法に関し、そこでは、ステップb)の後に得られる式(VII)〜(XI)のジアステレオ異性体塩は、少なくとも1つの再結晶化ステップまたは再スラリー化ステップに供せられる。] [0031] 再結晶化または再スラリー化は、たとえば、不活性溶剤中で、または不活性溶剤、たとえばイソプロパノール、エタノール、アセトン、水、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、メチルイソブチルケトン(MIBK)またはトルエンの混合物中で、特に加熱中および冷却中に場合により温度保持または勾配を実施することにより、0℃〜120℃の間で、好ましくは常温(ambient temperature)から反応媒体の沸点までの間の温度で、30分〜48時間の間、実施することが可能である。媒体の希釈は概して、再結晶化または再スラリー化されるべき塩の質量単位に対して、1〜20質量%、好ましくは3〜9質量%である。] [0032] 最も溶けにくいジアステレオ異性体塩から得られるエナンチオマーの立体配置と逆の立体配置を有するエナンチオマーに富む混合物が得られるように、最も溶けにくいジアステレオ異性体塩の分離後に回収される反応媒体溶液を処理することができる。] [0033] その次の態様の1つによれば、本発明は、したがって、上で定義された式(R)−(I)または(S)−(I)の光学活性なα−アミノアセタール類を製造するための方法であって、 − ステップb)の間に分離されなかった、上で定義された一般式(VI)〜(XI)で表されるジアステレオ異性体塩を、反応媒体から回収するステップと、 − 式(R)−(I)または(S)−(I)の光学活性なα−アミノアセタールを遊離させるステップと を含む方法に関する。] [0034] 前記ジアステレオ異性体塩は、たとえば、濃縮乾固により回収することが可能であり、また光学活性なα−アミノアセタールの遊離は、たとえば、本発明による方法のステップc)について上述した通り、アルカリ性水溶液で処理し、場合により続いて好適な有機溶剤で抽出することによって、実施することが可能である。] [0035] 本発明の対象はまた、式(R)−(I)または(S)−(I)の光学活性なα−アミノアセタール、すなわち上で定義された式(VII)〜(XI)のジアステレオ異性体塩を製造するための、新規中間体である。] [0036] これらの中で、下記の式(VII)または(VIII): [式中: − R7は、非置換であるかまたは1つまたは2つ以上のヒドロキシル基、−NHP’基、−C(O)NH2基、−NH−C(=NH)−NHP’基、−SH基、−S−CH3基、−CO2H基またはフェニル基で置換されている直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基(ここで、P’は、水素またはアセチル基、プロピオニル基、ホルミル基、トシル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または9−フルオレニルメトキシカルボニル基を表す);シクロヘキシル基;フェニル基;非置換であるかまたはハロゲン原子、ヒドロキシル基、NO2基、フェニル基またはC1〜C3アルコキシ基で1回または2回以上置換されているベンジル基またはナフチル基;ピリジル基;イミダゾリルメチル基;ピリジルメチル基;またはチアゾリルメチル基またはインドリルメチル基を表し、 − Pは、アセチル基、プロピオニル基、ホルミル基、トシル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または9−フルオレニルメトキシカルボニル基を表し、 − Xは、炭素原子を表し、 − Rは、水素原子を表す] のジアステレオ異性体塩が好ましい化合物である。] [0037] 特に好ましいジアステレオ異性体塩は、以下の化合物から選択されてもよい: − (R)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、 − (S)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート、 − (R)−1−イソブチル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、 − (S)−1−イソブチル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート、 − (S)−1−フェニル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、 − (R)−1−フェニル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート、 − (R)−1−(4−メチルベンジル)−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、 − (S)−1−(4−メチルベンジル)−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート、および − (S)−1−(2−フェニルエチル)−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート。] [0038] 以下の実施例は、本発明を非限定的な様式で説明する。] [0039] 実施例で、(R)−または(S)−α−アミノアセタール類の光学純度は、式(I)の化合物について直接に、または誘導体について、好ましくはアミン官能基がベンジルオキシカルボニル 基で保護されているカルバメート誘導体について、キラルHPLCで測定される。] [0040] 光学純度は、上述の等式で与えられる値である、エナンチオマー過剰率、eeで評価される。] [0041] 実施例1 N−アセチル−(L)−フェニルアラニンを用いたラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンの分割 1)(R)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネートの調製 (式(VII)−R1=R2=メチル、R3=R7=ベンジル、P=アセチルの化合物) メカニカルスターラー、コンデンサーおよび温度計を具備する250mlの三つ口フラスコ内で、6g(30.8mmol、1モル当量)のラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンおよび3.18g(15.4mmol、0.5モル当量)のN−アセチル−(L)−フェニルアラニン(Sigma Aldrich)を、94gのイソプロパノール(6%溶液)中に導入する。この媒体を撹拌し、50℃で3時間加熱し、次いで40℃で2時間、温度保持を実施する。この保持の終わりに、温度を徐々に常温に戻し、この温度で一晩、撹拌を続ける。] [0042] 沈殿を真空下で濾去し、その固形物をシクロヘキサン(約100ml)で洗浄し(濾液1)、次いで40℃、真空下で炉乾燥する。質量3gの(R)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネートが、白色固体状で得られる、すなわち、N−アセチル−(L)−フェニルアラニンと比較して50%の収率である。 −分子式:C22H30N2O5 −モル質量:402.49g.mol−1 − NMR(200MHz/DMSO−d6): 1H NMR:δ 1.78(s,3H,CH3);2.63−2.74および3.05−3.14(syst.AB,2H,CH2);2.79−2.92(m,2H,CH2);3.2−3.4(m,1H,CH);3.33(s,3H,CH3),3.38(s,3H,CH3),4.2(d,J=4.8Hz,1H,CH),4.32(m,1H,CH);5.11(broad s,NH3+);7.1−7.4(m,10H,Haromatic)および7.86(d,1H,NH)ppm. 13C NMR:δ22.56(CH3);36.06(CH2);37.31(CH2);53.36(CH);54.51(CH);54.85(CH3);55.12(CH3);105.25(CH),125.95−126.23−127.88−128.27−129.16−129.29(CHaromatic);137.96−138.59(Caromatic),168.66(C=O)および173.71(C=O)ppm. −融点:Mp=159℃ −旋光度:α25D=+42.2°(MeOH,c=1)] [0043] 2)1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンの(R)エナンチオマーおよび(S)エナンチオマーの調製 (式(R)−(I)または(S)−(I)の化合物−R1=R2=メチル、R3=ベンジル) 塩を53gのイソプロパノール(5.5%溶液)中で溶解し、媒体を50℃で約1時間30分加熱する。温度を徐々に常温に戻し、媒体を撹拌しながらこの温度に一晩保つ。濾過後、固形物を50mlのシクロヘキサンで洗浄し、40℃で炉乾燥する。] [0044] この塩を水酸化ナトリウム水溶液で処理し、水相をCH2Cl2で抽出する。溶媒の濃縮後、質量1.23gの(R)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンが得られる、すなわちN−アセチル−(L)−フェニルアラニンと比較して41%の収率であり、光学純度はee(R)=97%に相当する(キラルHPLCで測定)。] [0045] 濾液1を濃縮し、固形残渣を、撹拌しながら約100mlのシクロヘキサンに溶解し、真空下で濾過し、60mlのシクロヘキサンで洗浄する。乾燥して水酸化ナトリウム水溶液で処理した後、光学純度ee(S)=74%(キラルHPLCで測定)を有する、光学活性な(S)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミン1.29gが得られる、すなわち、N−アセチル−(L)−フェニルアラニンと比較して、43%の収率である。] [0046] 1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミン(無色の油) −分子式:C11H17NO2 −モル質量:195.26g.mol−1 −沸点:Bp=115〜120℃(5mmHg未満) −EIMS m/z(%相対強度):164(M−31,11);120(M−75,96);104(M−91,39);91(62);75(100)。 −NMR(200MHz/CDCl3): 1H NMR:δ1.3(s,2H,NH2);2.5(dd,1H,syst AB CH2);3(dd,1H,syst AB CH2);3.15(m,1H,CH);3.49(s,6H,CH3);4.14(d,J=5.6Hz,1H,CH)および7.19−7.4(m,6H,CHaromatic)ppm。 13C NMR:δ38.7(CH2);54.2(CH);55.05および55.19(CH3);107.9(CH);126.3−128.3−128.56−129.1−129.4(CHaromatic)および139.1(Caromatic)ppm。 −キラルHPLC分析(キラルセルOD−H、ヘキサン/イソプロパノール90/10、1ml/分、検出UV 254nmおよび旋光計): (S)−(−)エナンチオマーtR=5.6分 (R)−(+)エナンチオマーtR=6.5分 −旋光度: (S)−(−)エナンチオマー:α25D=−27.7°(MeOH,c=1) (R)−(+)エナンチオマー:α25D=+27.6°(MeOH,c=1)] [0047] 実施例2 N−アセチル−(D)−フェニルアラニンを用いたラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンの分割 メカニカルスターラー、コンデンサーおよび温度計を具備する250mlの三つ口フラスコ内で、6g(30.8mmol、1モル当量)のラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンおよび3.18g(15.4mmol、0.5モル当量)のN−アセチル−(D)−フェニルアラニン(Sigma Aldrich)を、94gのイソプロパノール(6%溶液)中に導入する。媒体を撹拌し、50℃で3時間加熱し、次いで、40℃で2時間、温度保持を実施する。この保持の終わりに、温度を徐々に常温に戻し、この温度で一晩、撹拌を続ける。] [0048] 沈殿を真空下で濾去し、その固形物を100mlのシクロヘキサンで洗浄し(濾液1)、次いで40℃、真空下で炉乾燥する。質量3.85gの(S)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネートが得られる、すなわちN−アセチル−(D)−フェニルアラニンと比較して62%の収率である。] [0049] この固形物を66gのイソプロパノール(5.5%溶液)に溶解し、媒体を50℃で約1時間30分加熱する。温度を徐々に常温に戻し、媒体を撹拌しながらこの温度に一晩保つ。濾過後、固形物を50mlのシクロヘキサンで洗浄し、40℃で炉乾燥する。] [0050] この固形物を水酸化ナトリウム水溶液で処理し、水相をCH2Cl2で抽出する。溶媒の濃縮後、1.32gの(S)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンが得られる、すなわちN−アセチル−(D)−フェニルアラニンと比較して44%の収率であり、光学純度はee(S)≧99%(キラルHPLCで測定)に相当する。] [0051] 濾液1を濃縮し、固形残渣を約100mlのシクロヘキサン中で撹拌し、真空下で濾過し、60mlのシクロヘキサンで洗浄する。乾燥後、沈殿(1g、すなわちN−アセチル−(D)−フェニルアラニンと比較して収率35%)を、37gのイソPrOH(5.5%希釈液)に溶解し、媒体を1時間30分、撹拌し続ける。固形物の濾過、乾燥および塩基性処理後、0.66gの光学活性な(R)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンが得られ、その光学純度はee(R)=91%(キラルHPLCで測定)に相当する、すなわち、N−アセチル−(D)−フェニルアラニンと比較して22%の収率である。] [0052] (S)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート(白色固体) (式(VII)の化合物−R1=R2=メチル、R3=R7=ベンジル、P=アセチル) −分子式:C22H30N2O5 −モル質量:402.49g.mol−1 − NMR(200MHz/DMSO−d6): 1H NMR:δ1.78(s,3H,CH3);2.63−2.74および3.05−3.14(syst.AB,2H,CH2);2.79−2.92(m,2H,CH2);3.2−3.4(m,1H,CH);3.33(s,3H,CH3),3.38(s,3H,CH3),4.2(d,J=4.8Hz,1H,CH),4.32(m,1H,CH);5.11(broad s,NH3+);7.1−7.4(m,10H,Haromatic)および7.86(d,1H,NH)ppm。 13C NMR:δ22.56(CH3);36.06(CH2);37.31(CH2);53.36(CH);54.51(CH);54.85(CH3);55.12(CH3);105.25(CH),125.95−126.23−127.88−128.27−129.16−129.29(CHaromatic);137.96−138.59(Caromatic),168.66(C=O)および173.71(C=O)ppm。 −融点:Mp=159℃ −旋光度:α25D=−39.6°(MeOH,c=1)] [0053] 実施例3 R1=R2=メチル R3=イソブチル、フェニル、4−メチルベンジルまたはPh−CH2−CH2− である、式(R)−(I)または(S)−(I)の化合物の調製 分割剤としてN−アセチル−(L)−または−(D)−フェニルアラニン、様々な溶媒または溶媒混合物、様々な質量濃度の式(I)の生成物、様々な温度条件および様々な反応持続時間を使用して、様々な質量濃度を持つイソプロパノールから生成した沈殿塩類の1回または2回以上の再結晶化を実施して、実施例1または2の操作条件を繰り返す。] [0054] 得られた結果を、下表1に報告する。] [0055] (a)キラルHPLCで測定 (b)N−Cbzタイプのカルバメート誘導体について、キラルHPLCで測定 (c)Ta=常温] [0056] 結果から、使用した全ての操作条件で、96%以上の光学純度が得られることが分かる。] [0057] 実施例4 N−アセチル−(L)−ロイシンを用いたラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンの分割 マグネティックスターラー、コンデンサーおよび温度計を具備する100mlの二口フラスコ内で、1g(5.1mmol、1当量モル)のラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンを、イソ−PrOH(2.5mmol、0.5当量モル)中6%のN−アセチル−(L)−ロイシン(Sigma Aldrich)溶液に導入する。この媒体を、常温で一晩撹拌する。] [0058] 得られた沈殿を真空下で濾去し、固形物を10mlのシクロヘキサンで洗浄し、次いで40℃、真空下で炉乾燥する。] [0059] この固形物を水酸化ナトリウム水溶液で処理し、水相をジクロロメタンで抽出する。有機相の濃縮後、0.14gの(R)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンが得られる、すなわちN−アセチル−(L)−ロイシンと比較して28%の収率であり、光学純度は、ee(R)=83%(キラルHPLCで測定)に相当する。] [0060] 実施例5 N−アセチル−(L)−メチオニンを用いたラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンの分割 小さいフラスコ内で、0.13g(0.6mmol、1当量モル)のラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンおよび0.06g(0.3mmol、0.5当量モル)のN−アセチル−(L)−メチオニンを、1gのイソ−PrOH(11%溶液)中に導入する。このフラスコを、常温で一晩、軌道振動に供する。] [0061] 媒体を濾過し、固形物をシクロヘキサンで洗浄し、次いで40℃、真空下で炉乾燥する。] [0062] 固形物を水酸化ナトリウム水溶液で処理し、水相をジクロロメタンで抽出する。有機相の濃縮後、(S)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンが得られ、その光学純度は、ee(S)=70%(キラルHPLCで測定)に相当する。] [0063] 実施例6 N−トシル−(L)−フェニルアラニンを用いたラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンの分割 小さいフラスコ内で、0.1g(0.5mmol、1当量モル)のラセミ1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンおよび0.08g(0.25mmol、0.5当量モル)のN−トシル−(L)−フェニルアラニンを、0.15gのMTBE(約30%溶液)に導入する。このフラスコを、常温で一晩、軌道振動に供する。] [0064] この媒体を濾過し、固形物をシクロヘキサンで洗浄し、次いで40℃、真空下で炉乾燥する。] [0065] この固形物を水酸化ナトリウム水溶液で処理し、水相をジクロロメタンで抽出する。有機相の濃縮後、(R)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアミンが得られ、その光学純度は、ee(R)=50%(キラルHPLCで測定)に相当する。] [0066] 実施例7 N−エトキシカルボニル−(D)−フェニルグリシンを用いたラセミ1−イソブチル−2,2−ジメトキシエチルアミンの分割 マグネティックスターラー、コンデンサーおよび温度計を具備する、50mlの丸底フラスコ内で、0.26g(1.6mmol、1当量モル)のラセミ1−イソブチル−2,2−ジメトキシエチルアミンを、0.6gのMTBE/EtOH溶媒混合物(76/24、約25%溶液)中に0.18g(0.8mmol、0.5当量モル)のN−エトキシカルボニル−(D)−フェニルグリシンの溶液に導入する。媒体を、常温で一晩、撹拌し続ける。] [0067] この媒体を濾過し、固形物をシクロヘキサンで洗浄し、次いで40℃、真空下で炉乾燥する。] [0068] この固形物を水酸化ナトリウム水溶液で処理し、水相をジクロロメタンで抽出する。有機相の濃縮後、ee(R)=39%(N−Cbzタイプのカルバメート誘導体の生成後、キラルHPLCで測定)に相当する光学純度を有する(R)−1−イソブチル−2,2−ジメトキシエチルアミンが得られる。] [0069] 実施例8 N−アセチル−(L)−フェニルアラニンを用いたラセミ1−(2−フェニルエチル)−2,2−ジエトキシエチルアミンの分割 メカニカルスターラー、コンデンサーおよび温度計を具備する50mlの三つ口フラスコ内で、0.22g(0.93mmol、1当量モル)の1−(2−フェニルエチル)−2,2−ジエトキシエチルアミンおよび0.1g(0.46mol、0.5当量モル)のN−アセチル−(L)−フェニルアラニンを、3.45gのイソ−PrOH(6%溶液)中に導入する。媒体を、常温で2時間撹拌し、次いで50℃にしてから徐々に常温に戻す。撹拌を一晩維持する。] [0070] この媒体を濾過し、固形物をシクロヘキサンで洗浄し、次いで40℃、真空下で炉乾燥する。] 実施例 [0071] この固形物を水酸化ナトリウム水溶液で処理し、水相をジクロロメタンで抽出する。有機相の濃縮後、0.19gの1−(2−フェニルエチル)−2,2−ジエトキシエチルアミン(無色の油)が得られ、エナンチオマー過剰率は28%である(キラルHPLCで測定)。]
权利要求:
請求項1 式(R)−(I)または(S)−(I):[式中:−R1およびR2は、同一であっても異なってもよく、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基を表すか、あるいはR1およびR2は、非置換であるかまたは4位および/または5位で1つまたは2つ以上の直鎖または分岐したC1〜C6アルキル置換基で置換されている1,3−ジオキソラン−2−イル基か、あるいは非置換であるかまたは4位および/または5位および/または6位で1つまたは2つ以上の直鎖または分岐したC1〜C6アルキル置換基で置換されている1,3−ジオキサン−2−イル基を形成するために結合されており;−R3は、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基;C2〜C12アルケニル基;C2〜C12アルキニル基;C3〜C10シクロアルキル基;C3〜C10シクロアルケニル基;シクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるシクロアルキルアルキル基;3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルキル基;ヘテロシクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるヘテロシクロアルキルアルキル基;単環、二環または三環の、C6〜C14アリール基;5〜14個の原子を含むヘテロアリール基;アリール基、ヘテロアリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基またはヘテロアリールアルキル基;C(=O)R4基(ここでR4は、上で定義された通りの、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表すか、またはOR5基(ここでR5は、H、上で定義された通りの直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、C3〜C10シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す)を表すか、またはR4は、NHR6基(ここでR6は、H、上で定義された通りの直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、C3〜C10シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す)を表わす)を表し、前記全てのアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキルアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基およびヘテロアリールアルキル基は非置換であるかまたは置換されており;−アスタリスク*は、そのC原子が不斉炭素であることを示す]の光学活性なα−アミノアセタール類を製造する方法であって、ラセミ体の形態にあるかまたはエナンチオマーの混合物の形態にある、式(I):[ここで、R1、R2、R3およびアスタリスク*は、上で定義された通りである]の化合物を、分割剤で分割することを含み、下記のステップ:a)式(I)の化合物を、溶剤中で、一般式(II)〜(VI):[ここで:−R7は、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基;C3〜C10シクロアルキル基;シクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるシクロアルキルアルキル基;単環、二環または三環のC6〜C14アリール基;アルキル基およびアリール基が上で定義された通りであるアリールアルキル基;5〜14個の原子を含むヘテロアリール基;またはアルキル基およびヘテロアリール基が上で定義された通りであるヘテロアリールアルキル基を表し、全てのアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基およびヘテロアリールアルキル基は非置換であるかまたは置換されており;−Pは、9−フルオレニルメトキシカルボニル保護基;−COR8基(ここでR8は、水素、直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基、単環、二環または三環のC6〜C14アリール基を表すか、またはOR9基(ここでR9は直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基か、またはアリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基を表す)を表す);または−S(O2)R10基(ここでR10は直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基、単環、二環または三環のC6〜C14アリール基、またはアリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基を表す)を表し、全ての9−フルオレニルメトキシカルボニル基、アルキル基、アリール基およびアリールアルキル基は、非置換であるかまたは置換されており;−Xは、炭素原子または硫黄原子を表し;−R、R’、R’’およびR’’’は、互いに独立に、1つまたは2つ以上の水素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシル基またはオキソ(=O)基を表し;−アスタリスク*は、そのC原子が不斉炭素であることを示す]で表される光学活性なα−アミノ酸と反応させて、式(VII)〜(XI):[ここで、R1、R2、R3、R7、P、X、R、R’、R’’、R’’’およびアスタリスク*は、上で定義された通りである]で表されるジアステレオ異性体塩を生成するステップと、b)前記媒体中で生成した式(VII)〜(XI)のジアステレオ異性体塩を分離するステップと、c)式(R)−(I)または(S)−(I)の光学活性なα−アミノアセタールを遊離させるステップと、を含むことを特徴とする方法。 請求項2 −R1およびR2は、同一であっても異なってもよく、直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基を表し、−R3は、置換または非置換の直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基;置換または非置換の単環、二環または三環のC6〜C14アリール基;アリール基およびアルキル基が上で定義された通りである置換または非置換のアリールアルキル基;置換または非置換のC3〜C10シクロアルキル基;およびシクロアルキルおよびアルキル基が上で定義された通りである置換または非置換のシクロアルキルアルキル基から選択される基を表す、ラセミ体の形態にあるかまたはエナンチオマーの混合物の形態にある式(I)の化合物を使用することを特徴とする、請求項1に記載の方法。 請求項3 ラセミ体の形態にあるかまたはエナンチオマーの混合物の形態にある式(I)の化合物を、一般式(II)または(III):[ここで、−R7は、非置換であるかまたは1つまたは2つ以上のヒドロキシル基、−NHP’基、−C(O)NH2基、−NH−C(=NH)−NHP’基、−SH基、−S−CH3基、−CO2H基またはフェニル基で置換されている直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基(ここで、P’は水素またはアセチル基、プロピオニル基、ホルミル基、トシル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または9−フルオレニルメトキシカルボニル基を表す);シクロヘキシル基;フェニル基;非置換であるかまたはハロゲン原子、ヒドロキシル基、NO2基、フェニル基またはC1〜C3アルコキシ基で1回または2回以上置換されているベンジル基またはナフチル基;ピリジル基;イミダゾリルメチル基;ピリジルメチル基;またはチアゾリルメチル基またはインドリルメチル基を表し、−Pは、アセチル基、プロピオニル基、ホルミル基、トシル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または9−フルオレニルメトキシカルボニル基を表し;−Xは、炭素原子を表し;−Rは、水素原子を表す]で表される光学活性なα−アミノ酸と反応させることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の方法。 請求項4 前記光学活性なα−アミノ酸が、N−アセチル−(L)−フェニルアラニン、N−アセチル−(D)−フェニルアラニン、N−アセチル−(L)−ロイシン、N−アセチル−(D)−ロイシン、N−アセチル−(L)−バリン、N−アセチル−(D)−バリン、N−アセチル−(L)−チロシン、N−アセチル−(D)−チロシン、N−アセチル−(L)−メチオニン、N−アセチル−(D)−メチオニン、N−アセチル−(L)−アスパラギン、N−アセチル−(D)−アスパラギン、N−トシル−(L)−フェニルアラニン、N−トシル−(D)−フェニルアラニン、N−エトキシα−カルボニル−(L)−フェニルグリシン(N−ethoxyae−carbonyl−(L)−phenylglycine)およびN−エトキシカルボニル−(D)−フェニルグリシンから選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。 請求項5 前記光学活性なα−アミノ酸が、N−アセチル−(L)−フェニルアラニンまたはN−アセチル−(D)−フェニルアラニンから選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 請求項6 式(I)の化合物に対して、0.1〜1モル当量、好ましくは0.5モル当量の、光学活性なα−アミノ酸のモル比が使用されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 請求項7 前記溶剤が、イソプロパノール、エタノール、水、アセトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル、トルエンおよびメチルtert−ブチルエーテル、およびそれらの混合物を含む群から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。 請求項8 ステップa)における前記式(I)の化合物の濃度が、1〜40重量%、好ましくは3〜9重量%であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。 請求項9 ステップa)における反応温度が、0〜120℃、好ましくは5℃〜前記反応媒体の沸点であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。 請求項10 ステップb)における分離が、前記反応媒体中で生成されるジアステレオ異性体塩の中で最も溶けにくいジアステレオ異性体塩の沈殿、および前記反応媒体からの沈殿したジアステレオ異性体塩の濾過により実施されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。 請求項11 ステップc)が、前記分離されたジアステレオ異性体塩をアルカリ性水溶液または酸性水溶液で処理することにより実施されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。 請求項12 請求項1に記載のような、式(R)−(I)または(S)−(I)で表される前記光学活性なα−アミノアセタールの遊離前に、ステップb)の後に得られる式(VII)〜(XI)で表される前記ジアステレオ異性体塩が、少なくとも1つの再結晶化ステップまたは再スラリー化ステップに供されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。 請求項13 ステップb)の間に分離されなかった、請求項1に記載のような、一般式(VI)〜(XI)で表されるジアステレオ異性体塩を前記反応媒体から回収するステップ、および式(R)−(I)または(S)−(I)の前記光学活性なα−アミノアセタールを遊離させるステップ、からなるステップを含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。 請求項14 一般式(VII)〜(XI):[ここで:−R1およびR2は、同一であっても異なってもよく、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基を表すか、あるいはR1およびR2は、非置換であるかまたは4位および/または5位で1つまたは2つ以上の直鎖または分岐したC1〜C6アルキル置換基で置換されている1,3−ジオキソラン−2−イル基か、あるいは非置換であるかまたは4位および/または5位および/または6位で1つまたは2つ以上の直鎖または分岐したC1〜C6アルキル置換基で置換されている1,3−ジオキサン−2−イル基を形成するために結合されており;−R3は、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基;C2〜C12アルケニル基;C2〜C12アルキニル基;C3〜C10シクロアルキル基;C3〜C10シクロアルケニル基;シクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるシクロアルキルアルキル基;3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルキル基;ヘテロシクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるヘテロシクロアルキルアルキル基;単環、二環または三環の、C6〜C14アリール基;5〜14個の原子を含むヘテロアリール基;アリール基、ヘテロアリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基またはヘテロアリールアルキル基;C(=O)R4基(ここでR4は、上で定義された通りの、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表すか、またはOR5基(ここでR5は、H、上で定義された通りの直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、C3〜C10シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す)を表すか、またはR4が、NHR6基(ここでR6は、H、上で定義された通りの直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、C3〜C10シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す)を表わす)を表し、前記全てのアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキルアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基およびヘテロアリールアルキル基は非置換であるかまたは置換されており;−アスタリスク*は、そのC原子が不斉炭素であることを示し、−R7は、直鎖または分岐したC1〜C12アルキル基;C3〜C10シクロアルキル基;シクロアルキル基およびアルキル基が上で定義された通りであるシクロアルキルアルキル基;単環、二環または三環のC6〜C14アリール基;アルキル基およびアリール基が上で定義された通りであるアリールアルキル基;5〜14個の原子を含むヘテロアリール基;またはアルキル基およびヘテロアリール基が上で定義された通りであるヘテロアリールアルキル基を表し、全てのアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基およびヘテロアリールアルキル基は非置換であるかまたは置換されており;−Pは、9−フルオレニルメトキシカルボニル保護基;−COR8基〔ここでR8は、水素、直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基、単環、二環または三環のC6〜C14アリール基を表すか、またはOR9基(ここでR9は直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基か、またはアリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基を表す)を表す〕;または−S(O2)R10基(ここでR10は直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基、単環、二環または三環のC6〜C14アリール基または、アリール基およびアルキル基が上で定義された通りであるアリールアルキル基を表す);を表し、全ての9−フルオレニルメトキシカルボニル基、アルキル基、アリール基およびアリールアルキル基は、非置換であるかまたは置換されており;−Xは、炭素原子または硫黄原子を表し;−R、R’、R’’およびR’’’は、互いに独立に、1つまたは2つ以上の水素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシル基またはオキソ(=O)基を表わす]で表されるジアステレオ異性体塩。 請求項15 一般式(VII)または(VIII):[ここで:−R7は、非置換であるかまたは1つまたは2つ以上のヒドロキシル基、−NHP’基、−C(O)NH2基、−NH−C(=NH)−NHP’基、−SH基、−S−CH3基、−CO2H基またはフェニル基(ここでP’は、水素またはアセチル基、プロピオニル基、ホルミル基、トシル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または9−フルオレニルメトキシカルボニル基を表す)で置換された、直鎖または分岐したC1〜C6アルキル基;シクロヘキシル基;フェニル基;ベンジル基またはナフチル基(非置換であるか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル基、NO2基、フェニル基またはC1〜C3アルコキシ基で1回または2回以上置換されている);ピリジル基;イミダゾリルメチル基;ピリジルメチル基;またはチアゾリルメチル基またはインドリルメチル基を表し−Pは、アセチル基、プロピオニル基、ホルミル基、トシル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または9−フルオレニルメトキシカルボニル基を表し、−Xは、炭素原子を表し;−Rは、水素原子を表す]で表される、請求項14に記載のジアステレオ異性体塩。 請求項16 以下の化合物:−(R)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、−(S)−1−ベンジル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート、−(R)−1−イソブチル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、−(S)−1−イソブチル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート、−(S)−1−フェニル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、−(R)−1−フェニル−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート、−(R)−1−(4−メチルベンジル)−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、−(S)−1−(4−メチルベンジル)−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(D)−フェニルアラニネート、および−(S)−1−(2−フェニルエチル)−2,2−ジメトキシエチルアンモニウムN−アセチル−(L)−フェニルアラニネート、から選択されることを特徴とする、請求項14または15のいずれかに記載の塩。
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